ここ数年、ネットオークションやフリマアプリの利用者数が増えています。
個人での利用も多く、確定申告が必要なのか迷っている方も多くいらっしゃるようです。
物を売ったら必ず税金がかかるわけではないので、税金がかかる場合、かからない場合を解説いたします。
税金がかかるかどうかは、「何を売ったか」と「所得の種類」によって異なります。
まず、売る物については、家具、衣服等の通常生活に必要な物を「生活用動産」といい、これらを売った所得には税金がかかりません。
ただし、生活に使っていたとしても貴金属、宝石、書画、骨董等はこれに当てはまらず、税金がかかります。
また、1個又は1組の価額が30万円を超えるものを売った場合も、同じく税金がかかります。
次に、所得の種類ですが、営利目的でなければ譲渡所得、継続的に取引があるなど営利目的の場合は雑所得、それが事業規模なら事業所得となります。
譲渡所得の場合、50万円の特別控除があるため、たとえ30万円以上の物を売ったとしても、経費（送料等）を差し引いた所得が50万円を超えなければ税金はかかりません。
雑所得または事業所得の場合、この控除は使えません。
オークション以外に収入が無い場合、以上を踏まえた所得が38万円を超えると確定申告が必要です。
副業でオークションをしている場合、所得が20万円を超えると確定申告が必要です。
申告に関してご心配な点がありましたら、お気軽にご相談ください。
